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「陽炎 東京臨海署 安積班」 今野敏 角川春樹事務所
夫が図書館から借りてきた本。他にもこのシリーズはあるらしい。お台場の、人が住まない、人工的な場所にある警察署の話。真面目で誠実な安積班長とその部下たちが描かれている。
ちょっとデブで人付き合いが苦手だけど、洞察力に優れた須田、そつなく何でもこなすけど、ちょっと煙たい村雨。一人ひとりの人物造形がくっきりとしていて、わかりやすい。
結局、人って、正直が全てよね、と、こんな本を読んでいて思ってしまう。自分をよく見せようとか、人によく思われようとかじゃなくて、いかに誠実にありのままの自分で勝負するかよね。って、そのありのままがお粗末だから困っちゃうんだけどさ。
なんて、反省してしまったのは、なぜなんでありましょうねえ。
2012/3/18