「変身」カフカ

月曜日に、おちびの学校の代休だったので、六本木の新国立美術館にモネを見に行きました。ここんとこ、六本木づいています。先週はヒルズの森美術館にコルビュジェを見に行きました。そもそも極度の高所恐怖症の私には、ヒルズ最上階の森美術館なんて、落ち着かないことこの上ない場所です。もちろん、コルビュジェは面白かったんですけどね。あ、モネもよかったですけど、混んでました、平日だと言うのに。残念です。

ミッドタウンでしたっけ、ここの三、四階程度までなら大丈夫だろう、といわれたのですが、頭上に100人くらい人がいると思うと、それだけでぞっとします。しかし、あそこは本当に生活感の無い街ですね。シースルーのエレベーターやらエスカレーターやら、吹き抜けの構造やら、私には拷問のような・・。上から覗くと、階下のワコールのショップが見えるんですよ。ものすごく豪華で大きなショーケースに、ちっちゃくてビラビラの下着が一ケースに一枚ずつ、飾ってある。誰が買うねん、あれ。一日見張ってて、「これください」って買った人がいたら、上から花束投げて褒めてやってもいい。叶姉妹が来るのを待ってるとしか思えません。

また、やたらとしゃれのめしたレストランが並んでます。「可不可」というお店。成績表かと思いましたよ。和食屋です。感心して、眺めてたら、いきなり、夫が「可不可でーす」とつっこんできました。当然受けて立ちます。
「ザムザでーす」
「二人合わせて、ザ・変身でーす」
「不条理コント、いきまーす」
「いやあ、えらいことなりましたわ、朝、起きたら、芋虫になってましてん」
「そら、めでたいことやなあ」
「そやねん、こうして、だんだらの赤と白の迷彩で、めでたいことこの上ない・・はずがないやろ、なにいうてんねん!」

おちびに、冷たい目で見られました。
夫も、だんだんこっちの世界にはまり込んでるみたいです。
笑いの世界は、深いぜよっ!

2007/6/9