うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か

うんち学入門 生き物にとって「排泄物」とは何か

91 増田隆一 講談社

さて、夫の旅のお供本もこれが最後。何とか旅の行程に合わせてちょうど読み切りそうである。夫は最近、発酵とか腸内細菌に興味があるので、これもその関連。何しろ彼、自家製ヨーグルトや自家製納豆まで作るようになったほど、発酵づいているのである。

この本は、中学生から一般向けだそうだ。だけど、結構、難しいぞ。本のつくりは、生まれたばかりの幼い「うんちくん」と謎の旅人ミエルダの旅を通しての会話で構成されているけれど、内容はかなり専門的だ。「わ!うんちだってよ!へへっ!」と飛びついた中学生諸君が最後まで読み通せるよう祈るばかりだ。

うんちの役割は四つ。生きものと進化の証。個体間のコミュニケーションを担う。種間の情報戦略と種の存続に役立つ。生態間での物質循環を担う。うんちを考えることは、社会の将来を考えることにつながり、未来においては宇宙空間での宇宙生態系における物質循環を考えていくことが課題でもある・・・・・。

それにしても、旅に出ると、なぜかお通じがよくなる私である。おいしいものをたくさん食べているのにな。たぶん、気分がリラックスして楽しくなっちゃうからだろう。って、普段が楽しくないわけではないのだけれどね。

読み終えるころ、ちょうど我が家の最寄り駅が近づいてきたのだった。よしよし、今回の旅はたくさん本が読めたぞ。次は、旅行記を書きたいと思っております。以上、旅の読書記録でした。