「あたらしいみかんのむきかた」
岡田好弘 作 ・ 神谷圭介 絵・文 小学館 2
パルティオゼットのお友達だったXANTHさんから教えていただいた本。
ずいぶん前に図書館にリクエストをかけていて、やっと届きました。
どんな内容か、何も考えずに借りてきたら、本当に、新しいミカンのむき方の本だったのよね。って、そのままじゃん。
少し前に、「タモリ倶楽部」で、「みかんアート」ってのをやっていたけれど、あれは、みかんの実も使っていたし、出来上がったものが、一体何なのかよく分からなくて、それを当てるクイズまでやっていたっけ。それはそれで、くっだらなーい!と大笑いしていたのだけれど、こんなことに、情熱をかける人が、世の中にはまだいたなんて。あれに比べたら、これは芸術ですな。
むきおくんというみかん好きの少年が、
だいすきな みかんを ただむくだけでいいのだろうか?
もっとすてきな むきかたは ないものだろうかと。
そう考えて、まず、「うさぎ」をむくのです。驚いた母は、
「すごいわ、むきお。あなたはみかんの かわをむく さいのうがあるわ。もっとおむきなさい。」
と勧めます。ところが、それを見た妹のむきみちゃんは、しれっと「牛」をむくのです。そこから、兄弟の、熾烈な戦いが始まる・・・・。
なーんて、ベタなドラマも同時に展開するところがまた、笑えます。
むきおくんの、陰にこもったライバル意識が、おかしい。
うっかりこの本を見せてしまったら、おちびが、みかんがむきたい、みかんがむきたい、とうるさいのです。でも、もうみかんはシーズン終わっちゃったしなあ。次の冬まで待つのだよ、おちび。
(引用はすべて「あたらしいみかんのむきかた」より)
2011/4/5