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「おれたちを笑うな！わしらは怪しい雑魚釣り隊」椎名誠 小学館
平成23年2月から24年9月まで「つり丸」に、平静24年10月から25年3月まで「週刊ポスト」に連載された、怪しい雑魚釣り隊の活動記録。椎名誠を隊長に、20代から70代までの男たちがブランド魚じゃない、いわゆる雑魚をゆるゆる釣ってはその場で食べて飲んで寝てしまうだけの話。
その昔、シーナが若い頃は、怪しい探検隊といって、結構な難所で山登りをしたり、カヌーを漕いだり、力強い活動があったのだけれど、もうこの歳になると彼らもだんだん軟弱になっているのね、と改めて思う。特にシーナなんてろくにつりもしないで現場に行ってみんなが釣っているのを眺めながらビール飲んじゃったりしてるしね。
と言っている間に、この本の途中で、隊員が一人、食道がんで亡くなったりもしている。そうだよなあ、みんな歳だもの。と言っても若いドレイも健在だけど。
とはいえ、やっぱり出てくるサカナは美味そうなものばっかりだ。釣りたてのコサバをじゃんじゃん唐揚げにして、近くの弁当屋で仕入れた白飯のお供に食うとうまいのなんのって・・・。小洒落た料亭の小洒落た料理なんて目じゃない、って思う。ああ、新鮮な魚が食べたい、と、読みながら真剣に思ってしまった。
2014/6/1