きまぐれミルクセ~キ

2021年7月24日

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「能町みね子の純喫茶探訪 きまぐれミルクセ~キ 

能町みね子 オレンジページ

 

若い頃、ミルクセーキが好きだった。今の私の胃には、ちょっと濃すぎる感があるが、当時はあのコクが好きだった。そう言えば、子どもたちも好きだった覚えがある。飲み物と言うには、栄養価が高い、おやつになる、お腹にたまる飲み物。でも、喫茶店で頼んだことはあんまりないかもしれない。
 
この本は、能町みね子が街の純喫茶にふらっと入ってはミルクセーキを頼んだ記録である。取材に行くというよりは、たまたま入ったところで頼んでみたのがそのまま記事になったという感じだ。だから、ミルクセーキがないお店も時々載っている。場所は東京が中心だが、北海道や青森、宮城、愛知、静岡、大阪、福岡、佐賀、長崎なども含まれている。実はミルクセーキは長崎が始まりらしい。長崎のミルクセーキはかき氷と混ぜ合わせられていて、飲むのではなく、食べる、というのがなかなか美味しそうだ。
 
そもそもミルクセーキはエッグノッグというイギリスのお酒入りの飲み物が発祥で、グラバーさんのところから伝わってきたのを、子どもも飲めるように改良した、というのが興味深い。
 
「久保みねヒャダこじらせナイト」というテレビ番組を最近発見して楽しんでみていたら、あっという間に終わってしまった。能町みね子の、地下鉄の名前をつけ直す企画が楽しかったのになあ。
 
ちなみに、能町さんの「オカマだけどOLやってます。」を図書館で検索したら、置いていなかった。駄目なのか・・・。

2017/10/24