くまの子ウーフ

2021年7月24日

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「くまの子ウーフ」神沢利子 ポプラ社

 

「くまの子ウーフ」を読むのって、何年ぶりだろう。上の子に読んでやった記憶はあるけど、下の子はどうだったかな。いずれにせよ、十数年ぶりであることは間違いない。
 
有名な「「ウーフは おしっこで できてるか?」を読みなおして、あら、こんな流れだったかしら、と驚いた。私、全然覚えてないわ。
 
ウーフはパンとはちみつとたまごのめだまやきのあさごはんをたべる。ぽんと割ったら、いつでも間違いなくたまごが出てくることにウーフは感心する。たまごは、きみと白みでできている。それから、外に出て行ったウーフはめんどりがたまごを生むのをみる。めんどりのなかには百よりもおおくたまごが入っていると教えてもらって、めんどりはたまごでできているんだ、とかんがえる。そこへきつねのツネタがやってきて、めんどりはガラと肉と羽でできている、という。たまごをうむのならたまごでできているのなら、ウーフはおしっこを出すから、おしっこでできてるんだ、とからかう。ウーフは、ぼくがおしっこでできているのなら、おしっこが足がいたいなんておもわない、ちもなみだもでるからツネタはうそつきだ、と思う。そして、結論。ウーフは、ウーフでできてるんだよ。
 
そうだったんだっけ。私は、ウーフが自分でおしっこをして、ぼくっておしっこで出来てるのか、って考えたような記憶があったんだけど、それは間違っていたのね。いいかげんだなあ。
 
読み返すと、ウーフはかなり内省的で思慮深く、哲学の人じゃない、くまなのであった。

2015/9/25