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「そして生活はつづく」星野源 マガジンハウス
最近注目している星野源が最初に出したエッセイ本。まだ今ほど知名度もなく、病気もする前だった。なかなかフレッシュな星野源がここに入る。
コンプレックスだらけで、お腹が緩くて、便にまつわる思い出話が多い星野源ちゃん。音楽もやる、役者もやる、PVも作る、文筆業もやる。どれか一つに絞りなよ、と言われても、それは向いてないんじゃないの、と言われても、いや、苦手だからこそやるんだ、なんてぼそぼそ言っている。
ブルースブラザーズのダン・エイクロイドが脚本も書いて音楽もやって映画も監督していたみたいに、自分もどれもやってみたいんだそうだ。所属している大人計画の宮藤官九郎さんもそういう人だ、って言われると、たしかにそうだよね。
それにしても、ブルースブラザーズが大好きで何度も繰り返して見たってのには大共感する。モンティ・パイソンが好きだというのも同じ、枝雀が好きでマイケル・ジャクソンが好きというのも同じ。源ちゃん、いい趣味してる。
「おじいちゃん」ってあだ名だったのか。あんなに童顔なのに。でも、若いころの暗黒時代は長髪でヒゲ生やしてたって言うから、今と違うのかな。
周囲にとらわれず、まじめに自分のやりたいことに取り組んでる、今どきの若者らしからぬ源ちゃん。がんばれよ、とおばさんは応援しているのだ。
2015/4/10