66 「のぼうの城」 和田竜 小学館
旅のお伴本を往路で消費してしまったので、東京駅で復路用を購入。この本は、以前に図書館で借りたけれど、読む隙がないまま期限が来てしまい、次の予約者が待っているというので、泣く泣く返してしまったことがある。以来、読む機会がなかったのだけれど、本屋で出会えて、ご縁があったってことね。
チョー面白かったっす。主人公ののぼう様は、もろに私の好みそのものなのであります。不器用で、無口で、何を考えているか分からないのだけれど、実は、奥底には・・・ってのが、見た目だけのイケメンより何倍もかっこいい!って私はずっと思っているのであります。
しかも、私の大好きな野村萬斎様主演で映画化されているというではありませんか。これは、見なくては。と思ったら、公開延期ですって。そうだよなあ。読み終えて、確かにこれは、時節柄、まずい、と私でも思うもの。
それにしても、かっこよかったっす。石田三成が翻弄されるのよ。ぼんやりとした木偶の坊の男が、実は偉いはたらきをしよるのよ。歴女のつもりだったけれどこの戦いは、私、ちゃんと知らなかった。そうか、そうか。そうだったのか!!
甲斐姫という女性も、素敵でした。好きな人と結ばれるだけが人生じゃないのね。与えられた運命の中で、出来ることをガッツりと負けずにやり通すのも、かっこいい。
文庫本は上下ニ冊に分かれていましたが、これまた、新大阪まで保たせるのがやっとでございました。面白くって、あっという間に読んじゃうのよ!!
2011/7/3