やりたいことは二度寝だけ

やりたいことは二度寝だけ

2021年7月24日

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「やりたいことは二度寝だけ」 津村記久子 講談社

 

最近贔屓にしている津村記久子さんのエッセイ集を初めて読んだ。
 
この人、芥川賞作家なのに、まだ会社員をやってるのね。会社から帰宅するまでの間に喫茶店とかに寄って、エッセイや雑文などをやっつけ、帰宅後九時まで寝てから起きだして今度は小説を書き、深夜に就寝する。そういう生活をずーっと続けているらしい。たいへんじゃないのかしら。でも、その合間に観葉植物を思い切り愛でたり、スペイン語を練習したり、サッカーの試合をyoutubeでみたりしているみたいなので、案外、楽しんでいるのかもしれない。
 
しかし、そういう生活をしているので、エッセイの題材は必然的に会社の話題や身の回りの短い半径の話になる。それでもつまらなくはないんだけどさ。ってか、面白いんだけど。でも、この人の魅力は、やっぱり小説に法により色濃く出るのかも、なんて思ってしまった。

2014/1/18