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「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
J.D.サリンジャー 村上春樹 訳 白水社
えーっと、「ライ麦畑でつかまえて」って、こんなお話だったんだっけ、というのが、一番の感想です。村上春樹の訳なので、がらっと印象が変わってそう思ったのか、単に野崎孝さんの訳の方を覚えていないだけってことなのか、正直、わかりません。
思春期って大変だよなー、と思ってしまいました。そんなに酒飲むなよな、とかタバコはやめたほうがいいわよ、とか、いやはや、私ってば、本当に単なるおばちゃんに成り下がってしまっているのがつくづくわかりました。
だけど面白いのね。いろんなことが次々にやって来るのに、それがうまいこと繋がっていって、引っ張られる。イライラしながらも読んじゃいます。このイライラは、自分に向かってる感じかな。こういうのって久しぶりな感覚だな、とも思いました。
今の若い人たちって、これを読んで何を感じるんだろう。
2012/11/10