タリン、ヘルシンキ旅行記 6

タリン、ヘルシンキ旅行記 6

2021年7月24日

さて、もう旅の最終日である。短いなー。そもそも、短い日程でもなんとかヨーロッパに行けないか、という発想で選んだツアーだし、同行の皆さんも、みんなそんな感じだった。毎年海外に行くけど、今年は休みがこれしか取れない、じゃあ、ここで手を打とう、みたいな旅慣れた人が多くて、集団行動もスムーズで、程よい距離感があってありがたかった。

さて、朝、ホテルの最上階にフィンランド式サウナがあるというので行ってみる。出発前のニワトリさん情報だと水着が必要とのことだったが、ここは男女別で水着はいらないとのこと。うーん、どんなもんか不安だが、行ってみっか。

夫と息子は一緒に行けて良いなあ。私は一人で女性用へ入っていく。脱衣室があるので、服を脱いでロッカーにしまう。サウナ室へ入ると、誰もいない。おお、貸し切りである。部屋の隅に、熱した石がかごに入って積んであって、横に水の入った桶と柄杓がある。柄杓で水を汲んで石にかけると、じゃじゃじゃーっと音がして、蒸気が立ち上る。棚状の段に座る。じわっと汗が滲んでくる。

サウナのドアの窓ガラス越しに、ヘルシンキの街の風景が広がっている。最上階だから、いい景色だ。何度も水をかけて蒸気を上げ、すっかり温まる。サウナ室を出て、隣のシャワールームで髪と体を洗う。気持ちいい!!

これって、浴槽の代わりにサウナがあるだけで、まさしく日本の銭湯みたいなものだ。そうかそうか。フィンランド人にぐっと親近感が湧いてくる。

風呂上がりのいい気分で朝食へ。昨日のサッカー少年たちが、ジュースサーバーのあたりでウロウロしている。遅刻したらしき少年がコーチに叱られたりしてもいる。どこへ行っても男子は男子だあ!

荷物をまとめて、バスに乗る。この旅で初めてのバス観光だ。今日は日本人女性の学生っぽいガイドさん。

次ベリウス公園へ行く。大作曲家、シベリウスを記念して作られた公園。観光客が大勢集まっている。シベリウスってどんな人だっけ、と忘れられちゃいけないので、あとから顔をおいたんですよ、とガイドさんが言うが、この生首感覚ってどうなの、と思う。結構頑固な怖い人だったらしいけど。

そこから、今度は石でできたテンペリアウキオ教会へ行く。大きな岩盤をくり抜いてつくったらしい。壁はごつごつの岩むき出しである。ここも観光客だらけだ。


次はヘルシンキ大聖堂。かつては聖ニコラウス教会と言って、サンタクロースゆかりの教会だったらしい。今はルター派の教会。


それから、ウスペンスキー寺院。ロシア正教なので、やっぱり派手な造りだ。


港のマーケット広場へ行く。新鮮なベリー類やきのこがたくさん並んでいる。


ここで自由行動。昼食とショッピングなどを終えて四時には集合、とのこと。我々はマーケット広場近くの屋内市場、オールドマーケットへ。マーケット内のトイレは、魚を抱えてマーケットっぽい。


マーケット内のカフェで昼食。いろんなものを並べて、楽しい。


そこから、ヘルシンキの繁華街、エスプラナーデ通りへ向かう。マリメッコ、イッタラ、アラビアなどのブランドが並んでいる道。記念にちょっと珍しい柄のムーミン皿を買った。

四時集合、これにて旅はおしまい。帰りの飛行機で映画「ララランド」を見たり、ぐっすり寝たりしたが、もう、その話はいいや。

ツアーって、荷物やチケットやホテルの手配を全部やってくれるし、詳しいガイドが付いて、質問すると何でも答えてくれるし、なかなか便利でいいな、と思う。ただ、思ったところで止まれないとか、行きたい場所に行けないことがあるとか、やっぱり残念なこともある。今回は自由時間たっぷりの徒歩中心ツアーだったので、かなり自由がきいてよかったけれど。

今後の我々の旅を、個人旅行にするかツアーにするか、うーん、ここは考えものだなあ。

←「タリン・ヘルシンキ旅行記5」へ戻る
2017/10/16