香港・マカオ旅行記6

香港・マカオ旅行記6

2021年7月24日

エッグタルトを食べ終えて、次は聖ポール天主堂跡に向かいます。なんでも、世界遺産らしい。行く道はひどく混んでいます。旧正月前だからなのか、いつもなのか。

聖ポール天主堂跡は、ポルトガルの17世紀の大聖堂の遺跡です。建物は火災で焼けちゃって、ファサードだけが残っています。

だから、裏から見るとこんな感じ。


フランシスコ・ザビエルもここで布教活動を行っていたらしく、遺骨が残されているとか。実際に、ガラスの向こうにいっぱい遺骨が転がっているのを見ました。カソリックって、骨とか骸骨とかをこうやって保存したがるのね。養老孟司先生の「身体巡礼」で読んで知っていたけれど、ホンモノを見るとちょっとびっくりします。これは写真撮れなかったわ。

近くのモンテの砦が博物館になっていましたが、疲れちゃったので、そこはパス。娘が疲れて、お腹も空いたと言うので、カフェに入って一休み。「柑橘湯」とか「柚子湯」とか、よくわからない温かい飲み物を飲み、娘はお腹が空いたので、何という題名だったかなあ、メンマとお肉が乗った丼みたいなものも食べました。我々少食の老夫婦と同じお昼では、若い胃袋は保たないのだなあ、と嘆息。そこでトイレを済ませ、大分歩いたし、そろそろ香港に帰ろうということになりました。

来たときの出発点、ホテルリスボアまで歩いて戻りましたが、ここのシャトルバスは、娘が未成年だから、もう乗らないほうがいいと言うことで、タクシーの行列に並びます。結構長いこと待ってやっと乗れたので、フェリー乗り場までと言ったら、運転手がメーターを倒さずに「200ドル」とふっかけてきます。それ、高すぎる!お正月だからみんなそれくらい払う、って言うんですが、おかしいでしょ。「じゃあ、降りる」と降ろしてもらいます。

後から考えてみたら、たぶん、フェリー乗り場まで行く人は殆どシャトルバスに乗っていくのね。タクシーに乗るような人は、タイパというもう一つ別の中心地のカジノやホテルに移動することが多くて、200ドル位は軽く稼げるはずなのに、フェリー乗り場かよ!!って思われたのかもしれません

いずれにせよ、ふっかけられたのに腹を立てて降りてしまった我々は、ホテルの警備員さんに相談して、バスターミナルの場所を教えてもらいました。ターミナルは歩いて五分位。そこで待っていたら、ちゃんとフェリー乗り場行の路線バスが来て、ひとり3ドル程度で行けました。ああ、よかった。

フェリー乗り場のお土産屋さんでおみやげのお菓子なんかを少々買い込みました。それからチケットを買いにいったら、十分後に出る便もあったのですが、出国審査などで手間どって間に合わないと困るし、と次の便にしました。

出国審査はあっという間に済んで、これなら早い便でも良かったかも、なんて言いながらゲートに向かうと、我々の便のゲートは何故か遥か遠く。延々と歩いて行くとベンチもない、人もいない。どういうこと?と不安がっていると、現地の人らしきおばさんが来て、しきりに、あっちに行こうと早い便のゲートを指差します。中国語なのでよくわからないけれど、どうやら交渉してあれに乗せてもらおう、ってことみたい。とにかくその人について行ってみようか、と一緒に行ってみましたが、係の人にチケットを見せると、あんたたちはあっちで待っててね、とすげなく追い返されてしまいました。そのおばさんは、もう一度そこの係員に食らいつきに行ったので、我々は大人しく元のゲートに戻りました。やっと人が集まっていて、座る場所も確保できました。海は荒れていて、かなり待たされました。

そうそう、書き忘れましたが、香港到着以降、ずっと珍しいくらい寒い気温が続いていて、亜熱帯のマカオでも娘はスヌードを巻いていましたし、我々も厚手のコートと手袋が必要でした。

一時間ほどで香港到着。ここでまた、タクシー乗り場がひどい行列。バスで帰ろうかということになり、広い道まで出てバス路線図を見ていたら、若いお姉さんが、どこへ行きたいのか、と親切に聞いてくださいます。ホテル名を言ったら、これに乗って、ここで乗り換えて・・・うーん、大変だから、タクシーがベストだと思うよ、と。いやいや、フェリーターミナルのタクシー乗り場が混んでいたのでね、と説明していたら、そのお姉さん、いきなり手を上げて、流しのタクシーを止めてくれました。本当はそこはタクシーに乗っちゃいけない場所だったらしく、運転手に、いいから早く乗れ!みたいなことを言われて慌てて乗り込み、お姉さんにろくにお礼も申し上げないうちにタクシーは急発進。例によって荒い運転でしたが、無事にホテルに戻れました。良かった、良かった。お姉さん、ありがとう!

疲れちゃったので、その日はルームサービスで夕食を済ませました。アンガスビーフのハンバーガーについていたポテトフライが、ものすごく美味しかったのを覚えています。夫は昨晩持ち帰った紹興酒も飲んでごきげんで、その日はおやすみなさい。こうしてマカオ観光の一日は終わったのでした。

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2018/3/1