ダーリンの頭ン中

ダーリンの頭ン中

2021年7月24日

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「ダーリンの頭ン中 英語と語学」
小栗左多里&トニー・ラズロ メディア・ファクトリー

「めづめづ和文化研究所」と同じ作者による本。

中学の図書ボランティアに行ったら、新着本が沢山入っていて、好きなの借りてっていいよ、と言われた。ラッキー。だから図書ボラはやめられない。最近は漫画もありなんだ、学校図書室。この本は、英語学習に役に立つと思われたのかも。でも、中学生が読んだら、余計に混乱する可能性もあるなあ。

小栗さんのお連れ合いのトニーさんは、語学オタクで、日本語と英語だけじゃなく、中国語やフランス語、ドイツ語、ラテン語なんかにも造詣が深く、英語の話をしていても、語源から解説してくれる。面白いけれど、深すぎて、オタッキーで、中学英語にはあんまり関係ないかも。

日本語の「と」はずるい、という話がとても面白い。

にほんごってさ・・・いじわるだよね
最後の最後で意味を反対にしたりするもんね

と、トニーさんは悲しんでいる。
小栗さんが

チョコレートケーキもらったけど食べる・・・訳にはいかないな、もう夜だから明日にしよう

なんていうからだ。
動詞が最後に来るから、途中から否定することができる、という語順もさることながら、トニーさんは、「『と』がずるい要素だ」という。

さおりに これあげる
と 言ったら本部からストップがかかったのでできないんです
ね!?「と」によっていつの間にか文章が伸びてる!!
そして正反対の意味に!!

相手の話が聞き取れなかったときに
「わかりません」
と言うと『話してもムダ」とおもわれるかも
「・・・と申しますと?」
だと「言い方がわかりにくかったかな」ともとれるので話を続けてもらいやすい

なるほどねー。
日本語ネイティブにはわからない感覚だ。
確かに、「と」はずるいけど、便利だ。

(引用は「ダーリンの頭ン中 英語と語学」より)

2012/2/16