201
「ドレスよりハウス 家を建てて一人前！」室井滋 マガジンハウス
「やっちまったよ一戸建て」のコメントでミカンさんに教えてもらった本。夫にぽろっとしゃべったら、直ぐに買っちゃいました。建築オタクなんで。
室井さんの文章力は前から素晴らしいと思っていたけど、家を建てようと思ってから土地を選び、建築家を探し、実際に建てるまでの経過が実にいきいきと描かれています。室井さんの富山県人としての誇りも随所に感じられて、この人は、ちゃんと地に足をつけて生きてる人だと感心します。
家を建てるとき、人は必然的に、人生と向き合うことになる。今までいくつかの自宅建築本を読んでみて、つくづく思います。う～、しんどそうだわー、と思ってしまう私。向いてないな。
室井さんちの敷地は三角地でした。風水的にはかなりやばいらしくて、気にしないと言いつつも気にしてしまう室井さん。でも、ちゃんと何とかなったんですねー、良かった、良かった。
そういえば、私も若いころ、一人暮らしをする部屋を探していて広尾の三角形の古い家がかなり気に入ったんだけど、親に反対されたっけ。風水は気にしない人たちなんだけれど、やっぱりなにか感じるところはあったのかもしれませんね。私は、船の舳先みたいな楽しい家だ、としか思ってなかったけど。
表紙がね、可愛いんですよ。これ、クロワッサンに連載した文を加筆修正したものです。建てたのは、かなり前のお話。でも参考になりますよ。
2013/3/1