18
「となりの関くん」 森繁拓真 メディアファクトリー
息子が面白いと薦めたらしく、おちびが購入。面白いよ面白いよとうるさいので読んだら、本当に面白いのでした。
物語はなんてことない、毎日授業中に隣の席の関くんがいろんなことをやっているのを主人公が覗いてあれこれ考える、それだけです。ただ、関くんのやっていることが尋常じゃない。本格的なドミノを作って最後に花火を打ち上げようとしてたり、前の席に的を作ってダーツを投げたり、郵便局を作ったり。
思えば私も授業中に別のことをやる達人でした。周囲の生徒を巻き込んで五目並べをやったり紙で雀牌を作って麻雀をしたり。先生が板書している隙に何かを食べてみるというチャレンジもしました。音がしないものではだんだん物足りなくなってきて、梨とかりんごとかをシャリシャリと食べてみせ、周囲の喝采を浴びて喜んでみたり。クラスを巻き込んで擬似地震を起こしたこともありました。今思うとなんて悪い生徒だったんでしょう。反省です。
しかし、高校生にとって、授業は逃れられない時間と空間です。その中で何かをやるということは不思議なくらい味付けが濃くなる。甘美になる。なんでもない馬鹿馬鹿しいことだけど、これはやっぱり面白いんだな。なんて言ってるのはマンガだからなんですが。
高校生諸君、まじめに授業受けたまえ。今さら私が言うことでもないけどね。
2013/5/22