ハワイ旅行記9

おお、回を重ねて九回目。こんなにかかると思わなかった。

木曜日、6日目。ハワイ最終日です。

起床して、荷物をスーツケースに詰めます。お土産が増えてるので、詰め込むのが結構大変。家族で一つなので、余裕がありません。夫も私も三冊ずつ本を持ってきたのに、どちらも全然読めませんでした。夜、すぐにダウンしちゃったからね。持ってこなけりゃよかったなあ。

バルコニーに干してあった水着やサンダルも忘れず詰め込みます。花札もいれちゃったけど、これは失敗。後で待ち時間にやりたかったのに、手元になくて悲しかった・・・。

荷物が終わったので、朝食に繰り出します。昨日と同じニューヨークデリ。なかなか良かったのよ、あのお店。
本日は、スモークサーモンのエッグスベネディクトに、トマトのスライス、オレンジジュース。エッグスベネディクトというのは、マフィンの上にポーチドエッグを乗せて、オーロラソースをかけた物。これがなかなかおいしいのです。夫はチリドッグ。昨日のチリバーガーが美味しかったからですって。本日も、大量のポテトと闘います。

入りそこねていたおみやげ屋さんを回ったり、コナコーヒーの豆を買ったりしてから部屋に戻ります。忘れ物がないかどうか点検して、スーツケースは係の人が取りに来て。

それから、チェックアウトして、バスに乗って、空港へ。
ここで、絶対に言ってはいけない言葉があるのよ、気をつけて。

その昔、まだおちびが生まれる前のこと。
義姉が結婚式を上げるので、夫と息子と義母と一緒にグアムに行きました。
とても楽しい旅だったので、帰りの空港行きのバスの中で、私、「帰りたくない・・」とつぶやいてしまったのですね。そうしたら、飛行機にのって、座席ベルトも締めたのに、いつまでたっても出発しない。延々待たされた挙句に、一度お降りください、と言われ、ロビーで散々待たされ、しまいにご飯まで出て。計器の故障で飛べないとかで、そこからホテルを振り分けられたのです。食券が出て、好きなだけお召し上がりください、と、お部屋もなかなか豪華なものをあてがわれたのですが、ただ真夜中に飛ぶ場合もあります、電話があったらすぐに出られるよう準備してお待ちくださいって・・・寝られるかーい!!

まんじりともしないで夜が明け(驚いたことに私以外はみんなぐっすり寝たそうな。)、結局問題の飛行機は飛ばないこととなりました。当時京都に住んでいた我々は、関空行きに乗りたかったのだけど、それだと翌日の便を、それも数人分しか手配できず、当日だと名古屋行きなら準備できると。多人数で関空行きを希望するなら、一週間待ってください、その間の滞在はこちらで持ちます、って!!いいじゃん、それ、それ行こう!!ってわけには行かなかったのよ、夫の仕事、息子の学校があって。
泣く泣く、名古屋便に乗り、新幹線で帰宅しました。今となってはいい思い出だけど、その時は大変だったのよ・・・。

というわけで、絶対に「帰りたくない」と言ってはいけないのが、我が家の掟。ああ楽しかった、来てよかったね、さ、帰ろ帰ろ、と明るく空港に向かうしか無いのでした。

空港じゃ、スーツケースは23キロまでね、って計測があって、実は、うちのは23,9キロあったんだけど・・・次回は気をつけてね、でお目こぼしいただきました。まあね、三人でひとつですから。出国審査はサクサク終り、時間が来るまで、ショップをふらふらしていたら、おちびがおなかすいた、と言い出します。どうせ機内食が出るからと思ってたんだけど、空腹に絶対耐えられない彼女のために、キングスバーガーへ。ちっちゃめのジュニアバーガーってのをひとつだけ。ほんとにそれでいいのかい?みたいな顔されました。周りはみんな、巨大なハンバーガーに、てんこ盛りポテトですもの。

それから、残った小銭をおちびにあげて、好きなだけ買っていいぜ、って、全部で1ドル無いんですけど。あれこれ悩んで、アーモンドチョコバーを一本と絵葉書を一枚。それでも、コインが三つあまりました。これは、記念にするんですって。

禁断の一言を言わなかったおかげで、無事、飛行機は飛びました。機内では、夫とおちびは「TRICK」を、私は「ナイトミュージアム2」を観、その後、私はテトリス、おちびはブロック崩しにはまりました。桂南光の「義眼」も聞きました。機内食は、フリフリチキンを載せたご飯、おいしくなかったです・・・。

日本についたら、もう金曜日になっていて、損した気分。あまりの暑さにクラクラします。そろそろ眠くなるぞ、の時間について、リムジンバスの中で熟睡しちゃったおちび。ついた駅から自宅まで、タクシーに乗って帰り、お風呂も入らず寝る・・・はずが、おなかすいた、とのこのこ起きだしてきて、非常用チキンラーメンを三人で食べました。そして、長い長い旅は終わったのでした。

2010/9/9