ハワイ旅行記

四日目、火曜日、続きの続きです。

夕方からは、マンション見学のご褒美のルアウショーなので、早めに切り上げて、お風呂できれいにして、集合場所であるホテル内チャペルの前へ向かいます。結構、大勢の人が集まっていて、おお、こんなにマンションを見たのか、みんな。じゃなかった、ちゃんとお金払った人もたくさんいるはずよね。

時間になったら、腰蓑に花の髪飾りをつけたたくましい若者と、ちょっと年配のおじちゃんが、太鼓と、棒を持ってあらわれ、とんとことんとこやって、なにやら大声でふれ回ります。ついて来いと言ってるらしく、ぞろぞろ列をなして歩いて行って、エスカレーターに乗ります。冷房のきいたビルの中で、綺麗なお姉ちゃんがフラを踊って歓迎してくれます。そこを通りすぎて、さらに奥へ、奥へ。いくつもエスカレーターを経て、チケットブースで正規のチケットをもらって。貝のレイを首にかけてもらって、ついに屋上の会場へ案内されます。入り口で、出演者の方と、写真を撮られました。

私たちの席は、緑のテーブルクロス。真ん中にしつられられた舞台近くの席は、白いテーブルクロスで、客が掛けているレイも、オーキッドです。もう、飲み物が配られている。おお、あっちの方が、身分が高いんだ。きっと、あれがお金を払った客で、貝のレイに緑のテーブルクロスはマンション見学じゃないの?なんて言い合う私たち。朝に作ったオーキッドのレイを持ってきたら、身分詐称できたのになあ・・と夫がつぶやきます。

相席で、右隣は日本人家族かと思ったら、英語でしゃべってます。日系アメリカ人かも。左隣は、外人さんの若夫婦に、五ヶ月の赤ちゃん。パパが、慣れた手つきでミルクを飲ませています。かわいいったらないのよ。

テーブルには、もうパンがずらっと並べられているのに、小雨がパラパラ降ってきました。若いパパが、自分のランチョンマットをパンの上にかけて、防いでくれます。司会者が現れて、なにやら陽気にしゃべりだしますが、言ってることの一割くらいしかわからない私。おいしい料理とショーを楽しんでね、とか言ってるらしい。それから、隣同士仲良しになってね、みたいなことも言ったらしく、両側と自己紹介し合います。会場の両サイドに、パイナップルの輪投げが登場して、三回入ったら、パイナップルをもらえるって。夫とおちびがチャレンジしましたが、一回も入りません。チャレンジャーのうち、たったひとりだけ、ホントにパイナップルをもらってました。

飲み物の注文を取りに来たので、ビールにしようかと思ったけど、せっかくハワイだから、とマイタイを頼みます。司会者の指示で、会場の周りにぐるっと出ているお料理を、身分の高い人たちから順番に取って回ります。我々の番はかなり後ね。まあ、タダだったからなあ・・・。雨が上がって、虹も出たらしいけど、お料理に夢中だった私は気づかなかった、・・無粋な私。
料理は、アジア系、アメリカ系、和食、何でもあり。フリフリチキンというローカルの料理がおちびは気に入ります。私は、ステーキみたいに分厚いローストビーフがおいしい!サラダもフルーツもたっぷり食べます。

だんだん辺りが暗くなってきて、本格的にショーが始まります。フラダンスのお姉ちゃんとお兄ちゃんに混じって、会場からもお客さんが呼ばれ、舞台でフラを習って踊らされます。太った白人のおっちゃんが、汗をかきながら、うれしそうに下手くそな踊りを披露して、拍手を浴びます。「舞台に登れるのも、身分の高い人たちだね」とおちびが言います。こいつ、自分も行きたいのか・・・。
法螺貝も披露され、これまた、会場からお客が呼ばれ、サイドごとの代表者として、応援を受けながら、吹きます。見事な音を出すのは、さあ、いったいどこのサイドか・・・って、何が当たるわけでもないのに、勝負だというと、なんとなく燃えちゃうのは、世界中同じね。我がサイドのおっちゃんは、情けなーい。ぷおおお・・という音で、負けちゃいました。

フラだけじゃなく、ポリネシアンダンスやタヒチアンダンスも披露されます。今日誕生日の人たちのためのバースデイソングや、アニバーサリーを祝う踊りと歌、それに、ハネムーナーのための甘い甘い歌、これは本物のハネムーナーが呼ばれて舞台で熱々のダンスも。素人さんなのに、まあ、二人で見つめ合っちゃって、見せられちゃったわ。

ハワイ式のファッションショーなんかも始まります。男の人は、膝の辺の草の飾りをつけたりするのね。女性は、結構お腹まわりがふっくらしている人が多くて、いいんだ、あれでも!と思います。そんなら私もオッケーかも!とは言っちゃいけないなあ、やっぱり。

最後に火のついたタイマツを持った勇壮な踊り。最初は片側しか燃えてなかったのに、片手を突っ込んで、両側に炎を移します。隣で、野生動物が叫んでましたわ。
その間に、飲み物の二回目の発注。今度はチチ。マイタイも、チチも、ちょっと甘すぎたっす。アルコール入ってんの?って味でした。

ショーが終わって、帰る廊下で出演者がお見送り。綺麗なお姉ちゃんと写真をとってもらいます。最初にとった写真が並べてあって、20ドル。高いなあ・・・と思いつつ、割によく取れていて、買っちゃいました。「私が買う!」と張り切ってレジに行ったおちび、「日本語の人だった・・」とがっかりして帰ってきました。英語に接したかったのね。

そして、ホテルに戻って、長い一日が終りました。

2010/9/9