ブルーベリーの森でのプッテのぼうけん

ブルーベリーの森でのプッテのぼうけん

2021年7月24日

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「ブルーベリーの森でのプッテのぼうけん」エルサ・ベスコフ福音館書店

前にも書いたとおり、読書会の今度のテーマはエルサ・ベスコフなので、引き続き読んでいる。

お母さんの誕生日の贈り物にブルーベリーとこけももを摘みに行ったプッテ。でも一つも見つからない。泣いていたらブルーベリーもりの王さまがプッテを小さくして、王さまのもりに連れて行ってくれた。青い服をきた男の子たちがブルーベリーをつんでくれて、一緒に遊んでくれて、それからこけももはらっぱに連れて行ってくれた。そこにはこけももかあさんと女の子たちがいて、こけももをつんで、遊んで、それから送りかえしてくれた。プッテの贈り物をお母さんはたいへん喜んだ、というお話。

何でもないストーリー運びなのに、絵が親しみやすく美しい。植物はきれいで、遊ぶ姿は楽しそうで、ページをめくるごとにため息が出る。これが古い古い絵本だなんて忘れてしまう。みんなが、誰もが、すべてがプッテを受け入れて、助けて、大事にしてくれる。幸せな子供の世界だ。

2016/11/17