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「ほじくりストリートビュー」能町みね子 交通新聞社
以前にも書いたが、「久保みねヒャダこじらせナイト」以来、能町みね子が好きである。あの番組でも、地下鉄の無味乾燥な駅名を良きものに替えるというコーナーをやっていてなかなか秀逸であった。地理、地名、地形に愛のある人である。
この本は、グーグルマップ上の「黄色い人」になりたい、という彼女の願いから始まっている。グーグルマップや地図を見ていて、そこだけやけに道が細かったり、図面がおかしかったり、家の並び方がそこだけちょっと違っているような場所を見つけて、実際に足を運んで、レポートしてある。地図で想像していたのと全然違っていたり、思いがけないすごい状況に出会えたりと、なかなか楽しい。私も街歩きが好きなので、そうか、こういうアプローチ方法もあるのかと感心した。
私のよく知っている場所や、割によく乗るバス路線なども登場して、そして、何より驚いたことに私の卒業した中学校が登場していた。言われてみると、変わった作りの学校であったが、毎日見ているとそれが当たり前になっていたのだなあ、と逆に驚いたくらいだ。
この企画は「散歩の達人」でまだまだ継続中である。「散歩の達人」は図書館でよく読んでいたのだけれど、引越し先の図書館には置いていないので、読めないのが悲しい。図書館よ、もっといろいろな雑誌を読ませておくれ、とお願いして終わりにする。
2018/5/25