ムーミンパパの思い出

ムーミンパパの思い出

2021年7月24日

141「ムーミンパパの思い出」トーベ・ヤンソン 講談社

142「ムーミン谷の夏まつり」トーベ・ヤンソン 講談社

自主設定して頓挫した夏休みの宿題に祟られた・・・わけではないが、次回の読書会のテーマがムーミンシリーズになってしまった。やっぱり全巻読み返すしかないわ、と心に決めた。取りこぼしていた巻を順を追って、今回は上記二冊を読破。おお、ムーミンってこんな感じだったっけ、と新鮮に驚く。前に読んだのは小学生の頃だものなあ、感じ方もぜんぜん違うわけだ。

それにしてもスナフキンとミイの血縁関係なんてすっかり忘れてたわ。スニフのお父さんもちゃんといるのね。子ども時代はそういうことはどうでもいいと思って読み流していたんだろうなあ。当時はムーミンパパってなんだか勝手な人(ムーミン)だという印象もあったけれど、そう、彼は自由を愛する人(ムーミン)なのであった。

ムーミンシリーズの登場人物はみんな、自分が好きなもの、大事にするものが何であるかがちゃんとわかっていて、それを貫くことで自分を支えている。自由であることが生きる力となっている。だから、いきあたりばったりに見えても、みんなとても強い。そして、明るい。(暗い人もいるけど、その暗さを楽しんでいるし。)子ども時代はスナフキンがかっこいいなあと思っていた。けれど、みんなそれぞれのかっこよさがあるよなあ、とこの歳になると思えてくるからふしぎだ。

よし、次は「ムーミン谷の冬」を読むぞ!!

2016/12/23