ときをためる暮らし

2021年7月24日

181

「ききがたり ときをためる暮らし」つばた英子・つばたしゅういち

自然食通信社

「人生フルーツ」のつばたご夫妻の本。水野恵美子さんという聞き手と落合由利子さんの写真で構成されている。

「人生フルーツ」では修一さんにスポットが当たっていたけれど、この本では英子さんに光が当たっている。とても素敵なお婆ちゃま。化粧水すらつけたことがないということだけど、その笑顔は光り輝いてなんと美しいことか。

手をかけ、見守り、愛情を注ぐ暮らし。ゆっくりじっくり心地良い暮らしを営むことの美しさ。それをごく当たり前に、無理せずやってのけるこのご夫婦の素晴らしさといったら。「うちは嫌なこと、悪いことを口にするのは禁句ですから」とサラッとおっしゃってるのを読んで、大反省だわ。この数ヶ月、私は愚痴ばかり垂れ流し、嫌なこと悪いことばかり口にしていた。ごめんなさい。いつも先の先のこと、楽しいことを考えて生きてきたら、人生は段々と良くなっていくんですって。どこまで出来るかわからないけど、頑張るわ。

津幡さんご夫婦ほどに離れないにしても、お金なんて無くても、こうやって自然に豊かに生きていきたいと心から思う。顔をきれいに塗り固めても、効果な服やアクセサリで身を固めても、こんな美しさには到達できない。絶対にね。

2017/3/23