ラチとらいおん

ラチとらいおん

2021年7月24日

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「ラチとらいおん」
マレーク・ベロニカぶん、え とくながやすとも やく 福音館書店

せかいじゅうでいちばんよわむしのラチという男の子が、らいおんの力をかりてつよくなるまでのお話。ありがちといえばありがちなのかもしれないけれど、私はこの本が好きだ。ラチがほんとうに強くなってからのらいおんの身の振り方も素晴らしい、と思う。

わりと小ぶりの絵本なので、読み聞かせには向かないかもしれない。でも、読みたいなー、とすごく思う。だって好きなんだもん。

おちびが四年生まで通っていた小学校では、毎週決まった曜日に読み聞かせが行われていた。ボランティアが教壇に立って、本を読み聞かせるのだ。それは、良い習慣ではあったが、同時に問題もあった。クラス全員、聞きたい子も聞きたくない子も、いっせいに聞くしかない状況であること、教壇からでは、絵本の絵が見にくいこと、遅刻してくる子がいると、一気に集中が解けること。

いま関わっているおはなし会は、中休みに、聞きたい子だけが図書室に集まってきて、シートの上にすわってすぐ近くで聞くことができる。それはとてもありがたいことだ。これくらいの環境なら、多少小さい本でも、大丈夫じゃないかな。これを読んじゃダメかな?

2011/10/22