君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

2021年7月24日

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「君たちはどう生きるか」吉野源三郎 著 羽賀翔一 イラスト マガジンハウス

春ですねえ。息子夫婦があしかがフラワーパークに行くというので、そこで落ち合おうかという話になりました。足利市立美術館では、いま、タラブックス展をやっているので、我々はまず、そちらを見に行きました。タラブックスの絵本は丁寧に印刷されていて、色合いが美しく、絵も細密で、見ていて楽しい。十分堪能してから、今度は足利学校を見学して、そこで結構難しい漢字のテストにウンウンうなりました。それでもまだ待ち合わせの時間には早すぎる。仕方ないので、足利駅近くのカフェに入ったら、そこは書棚のあるブックカフェでした。というわけで、時間つぶしに、そこにあった本を読んだ。それが、この「君たちはどう生きるか」漫画版でした。

「君たちはどう生きるか」原本はずいぶん昔に読みました。昔過ぎて、あんまり覚えていなかったのだけど、これを読んで、ありありと思い出しました。思い出せる程度には、心に残っていたということですね。80年以上も昔に書かれているものなのに、今読んでも全然色あせない。人に褒め称えられることや感心されることを求めるのではなく、自分で正しいと思ったことができる人になる、ということは、時代を超えて、常に大事な、そして難しいことなのだなあ、と改めて思いました。

コペルくんの日常はマンガだったけれど、おじさんの手紙は原文そのままでした。全部原文で読めばいいじゃん、と活字好きの私は思いましたが、本を読むという習慣のない人たちにとっては、この漫画はとっつきやすいものなのでしょうね。

カフェで飲んだベリーベリーピーチソーダは、細かく刻んだ冷凍イチゴが浮かんでいて、美味しかったけど、ストローが詰まって、吸引力が要求される飲み物でした。

2019/4/22