大失敗と昔話の教訓

2021年7月24日

大失敗しました。

おちびの個人面談を、すっかり忘れていました。おちびの帰宅前に、担任の声で電話がかかってきたので、すわ、おちびが怪我か!と思ったら、遠慮がちに「今日は個人面談のお約束だったのですが・・お加減でもお悪いのでしょうか。」ですって!!「待ってますから、今からおいでいただいてかまいません」と言っていただき、そのまま家を飛び出して走りました。徒歩五分という近さなので、助かりました。

はあはあしながら、面談。
「サワキさんはきちんとした方なので、時間に遅れるわけが無いし、具合でもお悪いのかと心配になって、おちびちゃんに聞いたら『うちのお母さんは、年に三回くらい大ボケするから、きっと今日はその日だと思う』って言われました」ですって。
おちび、正解!このところ、ずっと毎日のように学校にいって、なんだかんだと雑用をしていたのに、その日に限って、今日は珍しく予定が無いわ、なんてのんきに美容院に髪を切りに行った大ボケの私です。

夕食のとき、私の大失敗を、おちびがおにいに言いつけました。
「サムソンとデリラだったのかなあ。忘れたのは、髪を切ったせいだよ。」と言い訳する私。
「なに?サムソンとデリラって。」
「昔、サムソンっていうむちゃくちゃ強い男がいたんだけど、そいつの力と勇気と知恵は全部髪の毛に宿っていて、その秘密をデリラっていうきれいな姉ちゃんが聞き出して、サムソンが寝てる間に、髪を切っちゃったんだよ。そしたら、サムソンは弱くなって捕まって、神殿に鎖で繋がれちゃった。」
「それには続きがあるってね。サムソンは、神様に、『悪い女にだまされてごめんなさい、悔い改めますから、もう一度力をください』とお願いすると、力が戻るんだけど、鎖ごと神殿を引き倒しちゃって、サムソンもデリラも、崩れた神殿で一緒に死んじゃったんだよ。」
「さあ、このお話の教訓は、何でしょう。」
「髪の毛は切っちゃいけないってこと。」
「暴れるときは、あらかじめ、鎖ははずしましょう、じゃない?」
「違うよ、悪い女には引っかかるなってことだよ。それで、その反対が人魚姫だな。」
「ええ?人魚姫?じゃあ、王子様は、悪い男だったのか!」
「なんか違う気がする。王子様は、悪い男っていうより、移り気な男なんじゃないの?」
「高ビーな男には手を出すなってこと?」
「ご利用は、計画的にってことだよ。」
「そうかなあ・・。」
「じゃあ、シンデレラの教訓はなんだよ。」
「ガラスの靴は、履くと痛い。」
「だから、帰るときには脱ぎ捨てろ、だな。」
「鐘がなったら帰りましょう、じゃ無いの?」

どこまでも、違う方向に、話題は進む食卓なのでした。
その話をパルティオの日記に書いたら、「白雪姫」「ヘンゼルとグレーテル」もよろしく、とリクエストがあって、さらに、話題は次回へと続きます。→

2008/12/8