とりあえずの生活

おちび(小三・・じゃないか、春からは小四になる)が、「とりあえずこうしとくよ」みたいなことをすぐに言いたがる。「とりあえずって、何。どういう意味?」と聞くと「わかんないけど、とりあえず使っちゃう」と言う。うーむ。合ってるのか?

あまりにしょっちゅう言うので、耳に付くのだが、なぜ彼女がここまでとりあえず「とりあえず」を多用したがるのか、よーく考えてみれば、犯人は私だ。私が「とりあえず、そこに置いといて」「とりあえず、片付けといて」「とりあえず、やっちゃって」などなど、毎日言っているからだ。ああ・・・。

私の生活は、とりあえずの連続だ。きちんと丁寧にひとつひとつ仕上げていこうと言う気持ちがない。その場しのぎで、何とか表面だけこぎれいに取り繕っていればいいや、と部屋を片付け、物を仕舞い、ご飯を作り、日々を過ごす。子は、親の鏡だわ。

転勤族の我が家は、とりあえずここの家に住んでいるだけだし、子供達も、とりあえず、学校に通っている。ほかにすることもないしね。夫も、とりあえず会社に通って稼いで来てくれるし、私も、とりあえず家事をやっつける。ああ、何たるとりあえずの人生。

よーく考えてみたら、恐ろしくなってきたわ。おちび、真実をついてるじゃないか。しかし、とりあえずでなく、じっくり取り組むことって、何があるのか。ちゃんと生きてるのか、私。そして、みんな。

なんて考えていたら、だんだん面倒になってきちゃって、とりあえず、ブログに書いてみよっかな、なんて思う私。いいのか。それで、いいのか。

ああ、思い悩む春。

2008/3/25