嵐山

嵐山

2021年7月24日

嵐山へ桜を見に行ってきました。

息子が幼稚園の年長から、小学校二年の一学期まで、私たちは京都の向日市というところに住んでいました。まだ、おちびが陰も形もなかった頃です。向日市から嵐山は結構近くて、何度か家族で行ったことがあります。いつ行っても人が沢山いて、綺麗だけれど、混雑した場所、という印象がありました。

でも、今回行ってみたら、それほど混雑はなく、渡月橋がすいすい渡れます。やはり、外国人観光客が減っているのでしょう。国内からのお客さんも、少ないのかもしれません。観光産業は、大丈夫なのだろうか・・と少し、心配になってしまいました。関西の私たちは、自粛しているより、ちゃんとお金を使って税金を払ったほうがいいのかもしれません。

嵐電の駅から少し行ったところに、とても美味しい桜餅のお店があったのを覚えています。私はあまり甘いものが得意ではないのですが、そこの桜餅は、桜の葉の塩加減がすばらしく、餡も上品な甘さで、珍しく、美味しい!と思ったものです。

まだ、あのお店はあるのかしら、と、うろ覚えの記憶を頼りに行ってみたら、確かに桜餅やさんがありました。注文して出てきたのは、確かにあの桜餅。美味しかったです。

あの頃は、まだ小さい息子と食べた桜餅を、今度は、あの時いなかったおちびと食べているなんて。不思議な気持ちがしました。おちびは、わらび餅を食べました。

それから、天龍寺へまわりました。
天龍寺の桜は、それはそれは美しく、夢のように咲いていました。

天龍寺の庭園の中の「篩月」というお店で、精進料理をいただきました。ここも、通常なら、予約をしておかないと入れないようなお店だと思われます。出てきたのは、こんなお料理。

本当は、蓋をとって撮影すべきだったのでしょうが、早く食べたくて、順番を間違えてしまいました・・・・。

緋毛氈を敷いたお座敷でいただきます。食べにくい・・・と、おちびは言いましたが、これが風流というもの。お向かいの席に、青い目のカップルが座りました。珍しそうに、お料理を眺め、写真をとっています。旬菜を苦労して箸で掴みあげたり、笹餅を手にとって研究しています。
「皮ごと食べちゃうんじゃないの?」
と、おちびが心配しましたが、これはちゃんと剥がして食べました。お上手。
女性が、ふきのとうのお煮付けを口に入れて、ものすごい表情になりました。そして、相方さんに向かって、なにやらすごい勢いで訴えています。聞こえませんが、おそらく、「これ、苦いで。いかんほうがええで。」みたいなことを言っているのでしょう。ほろ苦くて、美味しいんだけどな。ちなみに、おちびも、おんなじような顔になって、私に残りをくれました。

それから、常寂光寺と落柿舎を回って、渡月橋を渡って帰りました。渡月橋から見る川の水面が西日に当たって、きらきらと美しい光景でした。

2011/4/10