数寄です!参

2021年7月24日

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「数寄です!参女漫画家 東洋都内に数寄屋を建てる山下和美 集英社

「数寄です!壱 弐」にひき続いて、ついに三巻を読みました。

建設途上で東日本大震災がやってくる。でも、建物は大丈夫だった。この辺りでは、建築の話よりも、作者の日々の生活が描かれている。地震の最中に手術中だった外科医の知人の話なんて、怖いよー。

関西在住の私には地震の実感が無い。なので、こういった普通の日常生活がどのように変化したのかという話を読むと、実感がひしひしと湧いてきて、非常に怖い。怖いが、知っておかなくては、という気持ちになる。

・・・と、地震に引っ張られてしまいながらも、建設は進み、なんとなくなし崩しにできたかできないかのあたりで引越しが行われ、カタルシスがないままに新居お披露目となる。この辺りは、なんだか消化不良だなー。

住んでみてどうだったとか、住み心地の良し悪しとか、そこら辺も読みたかったのだけれど。これからなのか。

2013/2/28