札幌旅行記(その1)

2021年7月24日

五月二日

おちびは、学校です。夫は休みを取りました。
お昼は贔屓にしている美味しいお蕎麦やさんに行こうと、てくてく15分ほど歩いていったら、なんとお休み。連休中はずっと営業するから、今日だけ休ませてね、って貼り紙がありました。なんで今日に限って・・と、トホホな私たち。

大人借りした「バカボンド」を返さねばならないので、そこからまた15分ほど歩きます。途中に、讃岐うどんのセルフのお店を発見。「口が蕎麦になってるんだけどなあ」なんて愚痴りながら、入ってみます。私はぶっかけ、夫は生醤油。ちくわ天や稲荷寿司も添えます。結果は、「いつか、本物の讃岐うどんを食ってやる!」と固く心に誓うはめになりました。そこからツタヤまで歩いて、バカボンドを返して、歩いて帰宅。それにしても、暑いこと。長袖だと、汗ばむ陽気です。

夕方、おちびが帰ってきました。すぐに制服を着替えて、荷物をまとめて、出発です。阪急電車とモノレールを乗り継いで、伊丹空港へ。寒いといけないので、上着を用意していましたが、それが暑くて暑くて大変です。

着いたら、まず、空港内の「かつくら」で夕食。ヒレカツと湯葉巻き揚げの定食です。「かつくら」は我が家のご贔屓のカツ屋さん。チェーン店なので、吉祥寺や新宿、西宮なんかでも食べられるんですが、伊丹空港のお店が一番美味しいような気がします。旅情のせいかしら。カツを待つ間、小ぶりのすり鉢で、胡麻をあたるのも、楽しいひとときです。めったに揚げ物は食べないけれど、飛行機に乗る時だけは、かつくらのカツ、と我が家じゃ決まってます。

それから、チェックイン。待合室の人数か少ない・・と思ったら、ああ、そうだった、この時間帯は、ちっちゃい飛行機だったわ、と二年前を思い出します。案の定、すごく小さな飛行機。少人数なので、待たされないのはいいのですが、なんとなく心もとない感じ。イヤフォンもないし、CAさんもひとりだけ。空港の地面から直接乗り込みます。

「おもちゃ、まだもらえるかなあ?」とおちびがつぶやきます。もう中学生だものねえ、無理かもね、と言っていたら、あらあら、CAさんが、ちゃんとおもちゃの入ったかごを持ってきてくれました。おちび、かなり悩んだ末に、動物のシールを選びます。「子どもっぽいのばかりで、ごめんなさいね。」と、CAさんが申し訳なさそう。いえいえ、とんでもない、いただけるだけでも、嬉しいです。

と思ったら、よほどおちびが不満そうな顔でもしていたのか、CAさんが気を使って、航路の地図をプレゼントしてくださいました。「暗くてよく見えませんが、今はこのあたりを飛んでいるはずなんですよ。」との説明付きで。しかも、あとで、この小さな飛行機のポストカードも二種類、持ってきてくれたんです。ありがとう!

おちびはスープ、私はジュースを飲んでご機嫌でした。夫は座るなり、ぐうぐう寝こんでしまって、飲物のサービスに気づかず仕舞い。「飲み物、来なかったね。」なんて言ってました。違うよ、来たんだよ。

無事、千歳到着。息子に、到着のお知らせと、明日の朝食はあるかメールします。パンとか無いから、買ってきてくれるとありがたい、と返信が。「あいつは、なんだ。来ると分かってたら、それくらい用意しろよ。」と、ブツブツいう夫。札幌駅のミスドに入って、おちびが前から食べたいと言っていた焼きドーナツなんかをいくつか買います。「明日からドーナツ100円セールです」と店員さん。「あと一時間ちょっとで明日じゃない・・・」とおちびが小声で文句を言ってます。これこれ。

雨がポツポツ降ってきました。それにしても、寒い。上着をしっかり着込んで、震えながら、息子の部屋へ向かいます。引っ越したばかりなので、住所を頼りにさがすのですが、なかなか見つからず。「ここらへんだと思うけどなあ・・」と住所通りのブロックをうろついて、諦めて電話。「整骨院があるでしょ。そのとなり。」と息子が言うので、行ってみると、立派すぎるビル。ちがうぞ。よくみたら、隣じゃなくて、整骨院の入っている建物が、息子のマンションでした。入り口は、隣にあったけどね。やれやれ、分かりやすく言えよ。

ようやく、到着したら、もう、三人とも、ヘロヘロです。部屋は、前より少し狭いけれど、二部屋あって、十分快適。これでも贅沢だと思うけどなあ。息子は、吹奏楽の練習を終えて帰宅したばかりだそうで、自分で作ったチャーハンと野菜炒めで遅い夕食の最中でした。順番にお風呂に入って、その日は、寝ました。

2011/5/20