東京日記

東京日記

2021年7月24日

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「東京日記 リチャード・ブローティガン詩集」

リチャード・ブローティガン 思潮社

 

リチャード・ブローティガンは、村上春樹や小川洋子が影響を受けている作家なんだそうだ。でも、私は読んだことがない。だから、「へー、ブローティガンって、ホントは詩人だったんだ!」と驚くこともできないのだけれど。とにかく、この人は元々詩人だったそうで、そんな彼がはじめて来日した時に日々綴っていた詩を集めたもの・・日記がこの本である。
 
ものすごく印象的・・ということはないのだけれど、当時の東京の空気とか、そこで彼がどんな顔をして、どんな風に過ごしたのかとかが、肌身に感じられるような不思議な詩集だ。孤独で、でも面白がってもいて、味わっている、そんな感じがする。
 
さらっと読めるけれど、何度も読み返したい。そんな本だった。

2014/9/30