155
「死ぬのはこわい?」徳永進 詩 谷川俊太郎 理論社
おはなしでてこいさんから教えていただいた本。ありがとうございました。
子どもの頃、死ぬのが怖かった。今だって怖いけれど、昔に比べたら、あんまり怖くはない。誰だっていつかは死ぬんだし、私の好きな人が、何人も死んだから、あっちで待ってくれてるとも思う。それに、私の子どもたちは、私より長く生きて、私の代わりに笑ったり、おいしい物を食べたり、楽しんでくれると思う。
この本は、中2の夢二くんに、ホスピスを紹介しながら、いろんな死に瀕した人との出会いを与えている。中2にとって、死ってどんなかな、と思い描きながら読んだ。たぶん、私より怖いと思うんだろうな。
徳永先生は、あたたかく優しく死を受け止める。中2の子が、それをどこまで理解できるかはわからないけれど、こんなふうに死と友だちになれる人がいるってことは、何かの助けになるだろう。
谷川さんの詩は、おまけね。
2011/11/18