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「薄幸日和」グレゴリ青山 小学館
新作が出ると必ず買ってしまうグレゴリ青山。彼女の作品は、大雑把に言って、旅行、京都紹介、レトロ趣味、学生時代の思い出、それに最近加わったフィギュアスケートなどのジャンルにわかれる。この作品は、レトロ趣味に京都紹介が加わったもの。
レトロだけだと「マダムGの館」みたいにマニアックになりすぎる傾向があるけど、この作品は、京都の紹介や学生時代がうまく合わさって、グレゴリ青山ならではの色を醸し出している。
存在感のうす～い薄井幸子（「おじゃる丸」に似た名前の人がいたなあ・・・）が「薄幸」の意味を前向きに捉え直すいい役割を果たしている。
作品の中で大きな意味のある安井金比羅宮に私も行ったことがある。たしかにあそこの縁切り縁結び碑はすごかった。これを読んだ人は、みんな行ってみたくなるんじゃないかな。
2014/8/10