それからどうなるの? HUR GICK DET SEN?

それからどうなるの? HUR GICK DET SEN?

164 トーベ・ヤンソン 講談社

トーベ・ヤンソンが1952年に発表した最初の絵本を2019年に新装版として出版したらしい。どうやらその前の版では購入者が自分で本に穴をあける方式だったらしいのだが、新装版では最初にいくつも穴が開いている。穴からほかのページの様々な絵が見え隠れして、それが楽しいし、先を知りたくもなる。

こういう絵本って、子どもと読んでこそなんだけどなあ。穴の端っこから見える次のページの絵が何なのか言い合ったり、絵の中にこっそりかくれているものを見つけ合ったり、ちっちゃな目がのぞいているのを発見したり。1ページ1ページ、時間をかけてじっくり子どもと一緒に読めたら、それが一番楽しいと思う。残念なことに、うちの子どもは成人して独立してしまったからなあ。

表紙の大きな穴はしっかりした厚紙なのでいいけれど、各ページごとの穴は形も微妙だし、紙もそこまで分厚くない。でも、子どもは絶対に指を突っ込みたいし、ひっぱりたい。うーむ。この絵本を子どもに与えていつまで現状を保てるかは難しい問題だ。だからって「触っちゃだめよ」は絵本として意味がない。これはもう、好きに使わせて、破れるたびに補修していくしかないだろう。そこは覚悟の上だ。

それにしても、次々に新しい世界が現れて、いろんな登場人物が出てきて、絵のあちこちに内緒の仕掛けがいくつもあって、これは楽しい絵本だ。一冊あれば相当長く楽しめるぞ。クリスマスプレゼントによさそうな本だけど、今のところ、あげる相手はいない。だから、自分にプレゼント。