読書

暦のしずく

136 沢木耕太郎 朝日新聞出版 「夢ノ町本通り」以来の沢木耕太郎である。前にも何度か書いたことがあるが、私は沢木耕太郎に、育児のしんどい時期を救われた経験が…

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その日東京駅五時二十五分発

135 西川美和 新潮社 西川美和を信じている。本も、映画も、彼女の作ったものなら信用できる。私は、そう固く信じている。 この本は、西川美和の叔父の物語である…

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サイレントシンガー

134 小川洋子 文芸春秋 「耳に棲むもの」以来の小川洋子である。彼女は、どこか狭い場所の中にこもる話をよく書く人だ。「耳に棲むもの」は耳という小さな場所の内…

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復活超麺通団 恐るべきさぬきうどんの世界

133 団長 田尾和俊 西日本出版社 讃岐といえばうどんである。いろいろな特徴あるうどん店を食べ歩くのがレジャーとしてブームになったのは、もう二十年ほど前のこ…

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好きよ、トウモロコシ。

132 中前結花 hayaoki books 近所に小さな本屋がある。新刊も古書もあれば、個人に棚ごと貸して好きな本を売れるようにもしてある。本を並べた人が、…

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イン・ザ・プール

131 奥田英朗 文芸春秋 この人、初めましてかと思ったら、14年前にこのシリーズ三作目の「町長選挙」を読んでいた。おデブの精神科医、伊良部一郎がどちらにも登…

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拳闘士の休日

130 トム・ジョーンズ 新潮社 「別れを告げない」で、指を切り落としてしまったエピソードが痛すぎてなかなか先に進めなかったというのに、この本はさらにその上を…

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裸足でかけてくおかしな妻さん

129 吉川トリコ 新潮社 「余命一年、男をかう」以来の吉川トリコ。また奇抜な設定を持ち出したぞ。仕事も居場所もない若い女性、楓が「先生」と呼ぶ小説家のマンシ…

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別れを告げない

128 ハン・ガン 白水社 アジア女性初のノーベル文学賞作家の最新作。1948年、韓国で起きた四・三事件。済州島で起きたジェノサイドが背景となっている。村の九…

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スウェーディッシュ・ブーツ

127 ヘニング・マンケル 「イタリアン・シューズ」の続編。といっても、登場人物の設定などが微妙にぶれているので、これはこれで独立した作品として読んだほうがい…