ロシア文学の教室

103 奈倉有里 文芸春秋 「夕暮れに夜明けの歌を」の奈倉有里である。あの本では、ロシア国立ゴーリキー文学大学でのアレクセイ・アントーノフ先生の授業がいかに素…

田舎の紳士服店のモデルの妻

99 宮下奈都 文芸春秋 東京で、大好きな人と結ばれて結婚してかわいい子供にも恵まれて、幸せなはずだったのに、夫がうつ病で(夫の)田舎に帰って専業主婦のくらし…

みどりいせき

94 大田ステファニー歓人 集英社 すばる文学賞、三島由紀夫賞受賞作。私はこの作者を全然知らなかったのだけど、ガザの子どもたちへの連帯を訴える受賞スピーチをネ…

短くて恐ろしいフィルの時代

93 ジョージ・ソーンダーズ 角川書店 なんじゃこりゃあ。が、最初の感想である。読み始めて十行目くらいで思ったね。以後、ずっと同じ感想。岸本佐知子が翻訳してい…

慟哭は聴こえない

91 丸山正樹 東京創元社 「デフ・ヴォイス」第三弾。主人公の荒井尚人はついに結婚、みゆきとの間に子をなす。みゆきの警察勤務を助け、主夫業をこなしながら手話通…

龍の耳を君に

90 丸山正樹 東京創元社 「デフ・ヴォイス」の続編。でも、この本から読み始めても、別に何の問題もない。面白かった。亡くなった山田太一がこの作者を高く評価して…

ワンダフル・ライフ

88 丸山正樹 光文社 「デフ・ヴォイス」の丸山正樹である。これも友達からのお勧め。今回の旅では、彼女の推薦書にかなり助けられた。改めて、感謝。 重度の障害を…

ジュリアン・バトラーの真実の生涯

85  川本直 河出書房新社 これも、友達が勧めてくれた本。何の先入観もなく読んだら、驚きの展開だった。どう驚いたかをここに書くとネタバレになるから困ったなあ…

うつくしい人

82 西加奈子 幻冬舎 「白いしるし」同様、これも十数年前の作品。そして、これも「繊細な小説」である。 私の行動の基本は、すべて恐怖からきているように思う。「…

白いしるし

81 西加奈子 新潮社 昨日も書いたが、ヒースローでの乗り継ぎに遅れてひどい目に遭った。ひどい目に遭って意識がもうろうとしている最中にどうやら西加奈子を2冊読…