ざんねんないきもの事典

ざんねんないきもの事典

2021年7月24日

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「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

今泉忠明 監修 高橋書店

 

夫から回ってきた本。子ども向けのいきもの事典。ページの箸にはパラパラ漫画がついていたりして、サービス満点だ。
 
第一章で「進化」についてざざっとレクチャーがあって、二章はざんねんな体、三章はざんねんな生き方、三章はざんねんな能力が紹介されている。
 
ウォンバットのうんこが四角いって知ってた?縄張りを示すために丸い糞だと転がってっちゃから四角いんだって。これ、残念というより便利じゃん。
 
17年に一度だけ大発生するジュウシチネンゼミは生まれてくる年を間違えると、誰も仲間に会えなくて寂しく死んじゃうって・・・来世、生まれ変わってもジュウシチネンゼミにはなりたくない。このセミの話は「素数ゼミの謎」(吉村仁 文藝春秋)でもっと詳しく読めます。興味ある人は是非読んで。
 
交尾した後、オスはメスの体にめり込んでイボになっちゃうミツクリエナガチョウチンアンコウ。男の生きる道は険しい。
 
シマリスの尻尾はかんたんに切れるが、再生はしないんだって。ビアトリクス・ポターの「リスのナトキンのおはなし」は子リスのナトキンがふくろうのブラウンじいさんに叱られて尻尾を取られちゃう話だった。「ピーターラビットのてがみの本」でナトキンはブラウンじいさまに尻尾を返してくれとお手紙を書いたけれど、返してもらえなかった。あれは、事実に基づいた物語だったんだ!!
 
知ってることも、知らないことも載っていて、あっという間に読めるけれど、楽しい本だった。小学校高学年くらいの子どもに勧めて、親子で読んだら楽しいかも。

2017/5/23