よじはんよじはん

よじはんよじはん

2021年7月24日

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「よじはんよじはん」
ユン ソクチョン ぶん  イ ヨンギョン え  かみや にじ やく  福音館

おちびが卒業した小学校で、10月末に読み聞かせをします。
最初は「しりとりあそび ちゃいろ」を導入に使おうかと思っていたのですが、「ろぐはうす」「びおら」「わらぶきやね」など、ちょっと子どもに難しい単語が多くて、低学年だとついてこれないかもしれないと不安になりました。

そこで、二分程度で読める導入用の本を探していたら、これを発見。
今回のテーマは「秋」「実り」ですが、これは、稲穂が揺れる田んぼにトンボが飛んでいる光景があっていかにも秋の風景なので、いいかもしれません。

韓国のお話です。
まだ、家庭に時計がない時代のようです。
小さな女の子が、おとなりのお店に、いま何時か聞きに行くようおかあさんに頼まれて、「よじはん」と教えてもらいます。
すぐに知らせに帰ればいいのですが、鶏が水を飲んでいるのを見つけて、それに見とれ、アリの行列を発見して、それを追いかけ、トンボがいたので追っていって、おしろい花の蜜を吸って、遊びに遊んで、日がとっぷりくれてから、帰って行きます。
そして、「いま、よじはんだって。」とお母さんに告げるのです。

ただ、それだけなのですが、絵がなんともあたたかく、細かいところまで描き込んであって、ほのぼのと楽しめます。
絵は、「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」も描いた方だそうです。あの絵本も、とても素敵でした。

2011/10/19