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「ジャリおじさん」大竹伸朗 福音館書店
「つづくで起こったこと」に登場した絵本。作者の大竹伸朗さんと皆川明さんが対談してたんですね。私は、芸術家、大竹伸朗のことは直島で知りました。大竹伸朗さんが作った、入浴できる美術品銭湯に入ったんですね。なかなか楽しい体験でした。
この絵本は、まるで直島みたいなきれいな海のある土地で暮らすジャリおじさんのお話です。ジャリおじさんは、ピンクのワニと黄色い道を旅します。旅をした先には青い神様がいるのだけれど、見落としちゃった。でも、また美味しいものが取れる海にたどり着くんですね。これといったストーリーのない絵本だけれど、絵がすごくいい。何度も何度もページを捲って見直しちゃいそうな絵本です。
「こどものとも」に描いて、ハードカバーにしてよ、と言ったら難しいよと言われたのに、なんかの賞をもらったらあっという間にハードカバーにしてくれた、と大竹さん、笑ってましたけれど。子供の心、鷲掴みの絵だと思います。直島の、あの不思議な銭湯みたいだわ。
2020/11/9