193
「ピース」 樋口有介 中公文庫
「この表紙、よーく覚えておいてください。読み終えたあと、あなたはゾッとするはずです。」という広告を何度か見た。どういうこと?と思って借りてしまったのだから、このコピーは大成功ってわけだ。で、どうだったかというと。
うーむ、私は感心しなかった。もともと、スプラッターな事件モノが好きじゃないってこともある。でも、それだけじゃない。この事件の契機になっている出来事に対する真摯さという点で、この本自体だって、どうなの?って思ってしまう。
伏線が、いくつもほったらかしになっているのは、続編を予定しているからかな、と思う。でも、つづきを読むつもりはないなあ。
2012/2/6