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「北村薫の創作表現講義 あなたを読む、私を書く」新潮社
夫が面白いよ、と勧めてくれた本。面白かった。
北村薫が早稲田大学文学部で表現の授業を受け持った二年間の講義録音を再構成した本。様々な作家が文章について語ってる文の書き出しを比較したり、若い歌人天野慶さんを呼んでインタビューをし、それについてコラムを書かせたり、新潮社のベテラン編集者を呼んで話を聞いたり様々な試みがなされており、こんな授業を受けられたらさぞかし楽しかっただろうなあとつくづく思ってしまった。
結局のところ、表現とは、《どのような自分であるか》を見せることです。
読むというのは、自分がどういうところに立っているかー自分の位置を示す行為に外なりません。
(引用は「北村薫の創作表現講義」より)
2019/11/5