北欧旅行記 その3

北欧旅行記 その3

2023年8月7日

ストックホルムから、飛行機でノルウェーのベルゲンへ。空港からは市内行きのバスに乗り、Torgetという停留所で降りる。これは、魚市場という意味。ホテルはそこから徒歩五分。ベルゲンはフィヨルドの港町である。薄曇りで、ひんやりと寒い。日本は酷暑だというのに。

ホテルにチェックインして、おすすめのレストランを聞き込み。良いと言われた店に予約を入れてもらおうとするも、本日は満杯。でも、翌々日の予約はとれた。明日はフィヨルド観光のフェリーに乗る。乗り場を確かめるために外に出る。世界遺産でもあるブリッゲンという地域には、中世のような古い町並みが広がっている。肌寒いので、夫は思わずウインドブレーカーを購入した。

深く入り組んだ入江の向こう側まで魚市場が続いている。

そこを超えると船着き場があった。明日の出発場所を確かめて、その傍の「Fish Me」で夕食。

フィッシュスープと、クジラのスモーク。そうか。ノルウェーって捕鯨国だったんだ!なかなかおいしゅうございました。

翌朝は早起きして、船に乗る。結構広い船内の窓際の座席に座っていたら「ここ、いいですか?」と日本人の若い女性が声をかけてきた。おお、久しぶりの日本語。北欧を一か月近く旅しているそうだ。ストックホルムのおいしいレストランなんかを教えてくれる。途中でフランス人の男が「ワタシ、日本がだいすきデース」なんて片言の日本語で話しかけてきた。日本が好きなら私も日本人だが、彼は彼女にしか話さない。好きなのは、日本じゃなくて、日本の若いお姉ちゃんなのね。ま、いっか。

船は出発。ここからフロムという小さな町までフィヨルドの中を行く。周囲は切り立った崖、入り組んだ海岸、滝もたくさん見えてくる。

良い船旅だったのだが、五時間は長かったね。どんなに良い景色だったとしても、飽きた。飽き切ったところでようやくソグネ・フィヨルドの中心地フロムに到着。港には、ビルみたいな大型客船が停泊し、観光客でにぎわっている。

ランチを取ってから、ハイキングコースを歩く。海の見える良い山道だ。

途中に馬が放してあるのだが、二島が折り重なっていて、遠くからだと「ドリトル先生」シリーズの「オシツオサレツ」みたいに見えた。

フィヨルドの地形は断崖絶壁。絶景である。

さて、ここからは世界中の鉄道ファン垂涎のフロム鉄道でミュールダールまで行く。三か月前にネットで予約したらちっちゃなQRコードが送られてきたっきりだったので、本当にこれで乗れるのか?と心配だったが、ちゃんと乗れた。

お隣の席には犬も乗っている。おとなしくいい子にしていた。

車窓からはフィヨルドの美しい風景がずっと見える。途中、大きな滝の所で止まり、乗客はホームで記念撮影ができる。これがもう、水しぶきがホームまで飛んでくるほどのすごい水量だ。

ミュールダールからはベルゲン鉄道に乗り換え。ベルゲンに到着したのは夜七時過ぎだったが、白夜の北欧は、まだ昼過ぎのように明るかった。

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サワキ

読書と旅とお笑いが好き。読んだ本の感想や紹介を中心に、日々の出来事なども、時々書いていきます。

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