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「捨てる女」内澤旬子 本の雑誌社
「この人を見よ」の内澤さんの新作。
内澤さんはいいなあ。
宮田珠己や高野秀行のスタイリストを買って出た時もびっくりしたが、この人には本当にいろいろな側面があって計り知れない。
今回は、要するに、ありとあらゆるものを捨てまくる話なんだが、捨てるということは、その前にたっぷり貯めこんだからであって。どんなものを、なぜ、どんな経緯で貯めこんできたのか、その話だけで丼三杯はご飯が食べられそう。
内澤さんの繊細さ、生真面目さ、頑固さ、わがままさ、気風の良さ。ありとあらゆる面が味わえます。
「本の雑誌」の連載記事を一冊にしたものだというのでもう全部読んでるはずだわーと思ったら、あらら、全く違ってるじゃないの。加筆訂正を加えたもの、って、ものすごく加筆されて、全く別物になっていて、新鮮に読めました。
この人の文体ってリズムがよくって、ぐいぐい読めちゃうのよね。好き。
2014/1/9