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「鹿の王 水底の橋」上橋菜穂子 角川書店
「鹿の王」の先を描いた物語。
命を守る医術と、王位をめぐる権謀術数と、ラブストーリーがないまぜになった物語。
図書館が閉館になって、読む本がどんどんなくなって、棚の上にうず高く積んであった我が家の蔵書を読めるまで来た。というわけで、この本も、随分と長くおいてあったが、ついに読めた。
上橋菜穂子はさすがだ。ぜんぜん違う要素をいくつも織り交ぜて、一つの壮大なストーリーを描き出す。この物語は、医術にまつわるものなので、コロナ渦巻く今だからこそ、より実感を持って読むことができる。
2020/3/29