辺境の旅はゾウにかぎる

辺境の旅はゾウにかぎる

2021年7月24日

「辺境の旅はゾウにかぎる」 高野秀行

ご存知(誰がだよ?)、UMA探求家の、高野さんです。
学生時代に、アフリカまで謎の幻獣ムベンベを追ってっちゃったひとね。

彼は、多くのライターと違って、書き下ろし作品が多くて、雑誌などのコラムや記事作品が少ない人です。まあ、彼の書くものを知ってれば、それも無理ないことなんだけどね。
と言うわけで、珍しく雑誌などに書いた雑文を集めて、やっと一冊本ができたってわけですね。相変わらず、むちゃくちゃな旅をしているのが、散見されます。

高野さんは、ムキムキの冒険家じゃなくて、結構病弱だし、弱音も吐くし、怖がりで、でも、考えが浅くて、気がつくといろんな辺境を旅して廻ってる、って感じ?まあ、それだけじゃないんだけど。
あんまり、尊敬できるような探険家ではないんだけど、その割に、良い仕事をなさってます。(褒めてるのか?)

この人に教えられて見つけた面白い作家もたくさん。今回も、夫がいきなり図書館で「リコン日記。」(伊原美紀)なんて本を借りてきたんで、「な、なに?」と警戒してしまったんだけど、「これ(「辺境の旅はゾウにかぎる」)を読めばわかるよ」って笑われてしまいました。はいはい、わかりました。
そういえば、私も、「夫殺し」を図書館にリクエストして、夫に警戒された経験が・・・。あはは。

船戸与一さんに薦められて、ちょっと小説も書いてみようかな、なんて考え出してるらしい、高野さん。
おもしろいかも。
期待してます!

2009/7/15