雲の映る道

雲の映る道

2021年7月24日

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「雲の映る道」高階杞一 澪標

81「いつか別れの日のために」高階杞一 澪標

 

「空への質問」以降、何冊か高階杞一の詩集を読んだ。どれも不思議なユーモアにあふれていて、「早く家へ帰りたい」のような悲しみの色は少なく、楽しんで読めた。

丸顔のぽちゃぽちゃした男が「面目ない」と私も枕元で正座して誤り続けて眠れないので帰ってくれというと、いきなり切腹しようとする「絆創膏」という詩が非常に気に入った。隣で寝ている妻が起きちゃうと機嫌が悪くなるから早く返ってほしかったのに、切腹騒ぎで妻は起きちゃうし、絆創膏探している間に、妻がやったことと言ったら・・・・。妻、怖いぞ、と思った。

こういう訳のわからない、笑える詩は、大好きだ。

2019/8/14