香港・マカオ旅行記10

香港・マカオ旅行記10

2021年7月24日

さて、最終日です。今日も、「太興」という昨日と同じお店で朝食です。今日は昨日と違うメニューにしよう、というので私と娘は蓮に入ったご飯、夫は麺を頼みます。蓮に入ったご飯はいわゆるちまき風ですが、ちょっと風味が独特。
夫のは・・・どう見ても、「出前一丁」です。香港における「出前一丁」人気は、いったい何なんでしょう。

部屋に戻って、荷物をスーツケースにいれて、チェックアウトします。そのままクロークに預けて、ホテルのお向かいにあるDFSでお買い物です。残った香港ドルをここで使っちゃおうというわけ。もともと、クレジットカードをメインにして、あんまり両替していなかったので、そんなに現金は残っていません。

DFSでは souvenir (お土産)のコーナーにだけ用があるというのに、中に入ると、あらゆるブランド品の売り場を通過しないとそこに到達しないようになっていて、まるで迷路のようです。あるったけの商品を見せて、ついつい買っちゃうように仕向けているのね。でも、素通りして、おみやげコーナーへ。そこで、クッキーの詰め合わせやチョコなんかを買って、だいたいキャッシュはなくなりました。外へ出ようとすると、また迷路状態で、これ、火事にでもなったら逃げるの大変そうだわ・・・。

ホテルのロビーに戻って、ガイドさんを待ちます。きたきた。バスに乗って空港まで連れて行ってもらうのです。ちょっとお腹が空いてきたけど、空港で食べればいいわね。幾つかのホテルを回って、何組かの旅行者たちと一緒に空港へ向かいます。林立するビルも、派手な看板も、これで見納めです。

空港でチェックインして、出国審査も無事通過。香港空港はものすごく広くて、我々の搭乗ゲートは遥か彼方。構内の地下を走る電車に乗っていったほうがいいです、とガイドさんには言われていたんだけど、歩きたい、と娘が主張します。しばらく歩いたんだけど、レストランが見当たらないのでまた元に戻って、フードコートで、私はチキンサラダを、娘はカレーを、夫はハンバーガーを頼みます。食べ物の乗ったお盆を受け取ってから、しまった!先にテーブルを確保するんだった、と気が付きます。ウロウロしていたら、欧米人のグループが「ここに座りなよ!」と場所をどいてくれます。ありがとう!とお礼を言ったら「ナイスタイミング!グッドラック!」とニッコリしてくれました。みんな親切だなあ。

食事を終えて、延々と歩いてゲートまで行きます。娘は、我々よりも一時間くらいあとに出る関空行き。我々は成田行き。ところが、我々の飛行機がまたまた搭乗が遅れています。まあ、その分娘と一緒にいられる時間が長くなるのでいいのですが。

セキュリティがうるさくなっているのか、出国ゲートだけでなく、搭乗ゲートでも、もう一度係員がパスポートの顔写真をチェックします。前はこんなことなかったんだけどなあ。

やっと乗る時間になりました。じゃあ、私はあっちに行くね、とさばさばと娘が自分の搭乗ゲートへ去っていきました。無事帰れるといいなあ。

そして、飛行機に乗って、行きよりも割に早く着いた感じがしました。電車に乗って、我が家について、ああ、やっぱり家が一番ね・・・。ってこれを言うために毎回旅しているのかしら。娘からは、無事ついたよ、とメールが早々に入って、ほっとしました。一人でよくがんばったなあ。

楽しい旅でした。娘のテンションが一番上ったのは、文武廟でした。考えてみたら彼女は「キングダム」の大ファンだから、あの雰囲気が良かったのかも。わかるわー。娘が一人で関空から香港空港まで来れたのも、旅の最中にスマホを駆使して先導してくれたのも、何かあった時に臆せず人に尋ねられたのにも成長を感じました。飛行機だってバスや電車と同じで、一人で乗れるんだってわかった、と言っていたっけ。街の人も、レストランやホテルの人も親切だったし、ちょっとしたトラブルも良い思い出になったし。スケジュールに無理無理押し込んだ旅だったけれど、行ってよかったなあ、と思いました。

旅のお話は、これでおしまい。だけど、機内でみた映画の話を、番外編でもう一回、書きたいと思います。長いなあ、我ながら。

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2018/3/1