ベトナム旅行記(その6)

ベトナム旅行記(その6)

2021年7月24日

だいぶ歩いたので、一休みしてコーヒーを飲みましょう、ということになる。大きなコーヒーショップの二階に案内され、「何でも好きなものを。」とゴさんに言われたので、「ベトナムらしい、冷たい飲み物を。」と言ったら、アイスコーヒーを持ってきてくれた。これがあなた、ものすごーく甘いのなんのって。そういえば、ベトナムコーヒーってコンデンスミルクがたっぷり入っているとか言ってたっけ。なんだか余計に喉が渇きそうだわ。

案内されたコーヒーショップはこんな感じ。若い人が多い。

次に、旧市街を見て回りましょう、ということに。通りごとに、衣料品だけとか、おもちゃだけとか、同じようなものを売っているお店がたくさん並んでいる。これは、衣料品通り。


太陽が南中する時刻、熱帯の街なかは暑くて湿度が高い。そんな中、ゴさんはどんどん進んでいく。正直言って、ついていくのに必死だ。もちろん、ガイドなしでは迷子になりそうなディープな町並みは非常に興味深い。道端で、大量のエビの皮を剥いている人がいたり、小さな椅子に腰掛けてフォーらしきものをすすっている人がいたり、まさしくベトナムらしい町並みである。

歳がばれるが、私が小さかった頃、こんな商店街が近所にあった気がする。間口の狭い、小さなお店でおじちゃんおばちゃんが限られた商品を売っている。それがいくつも並んでいる・・・。懐かしい気持ちになる。だが、暑い、湿気がすごい、疲れた。だんだん息が詰まってくる。。三日目にして悟ったとおり、ガイドさんは後ろを振り向かない。ただただ、たくさんのものを見せようと、誠意にあふれて、どんどん突き進む。

「どうですか。わかりましたか。あとどれくらい歩けますか。」とゴさんに言われて、「もう、十分です。」と答える我々。「では、昼食に行きましょう」とゴさんはにっこり。ああ、助かった。お昼を食べたのは、こんなお店。


メニューはブンチャー(つけ麺)と揚げ春巻きだが、我々はさっきの甘すぎるコーヒーと、あまりの暑さにやられて、おいしいのに、半分以上残してしまった。ごめんなさい・・・。

昼食後は、いったんホテルに戻って休憩である。夕方、また迎えに来てくれると言うので、部屋へ帰る。本来、旅行者なら、ここから自分たちで夕方までちょっと歩いてみたり、なんらかの観光に行くのが正しい選択だろう。が、我々は疲れ果てていて、シャワーを浴びて、ベッドに潜り込んで、シエスタに突入。いや本当に疲れた。

と言っても、ゴさんに言わせてみれば、一度もスコールにもあっていない、ホーチミン廟にもノンストップで入れて、本日は大ラッキーなんだそうである。昨日のハロン湾でも、いつもなら靄がかかっているのに、遠くまで見渡せて、非常にラッキーと言われた。天候には恵まれたらしいのだが、それにしても、この暑さはたまらん。秋になって、大分涼しくなった、と言われたんだけどねえ・・・。

夕方になった。少し寝て回復した我々は、またもやゴさんに案内されて、タンロン水上人形劇場へ。入り口は、外国人観光客で溢れている。


水面を舞台にした人形劇は1000年も昔から伝わるベトナムの伝統芸能だそうだ。舞台には緑色の水がたたえられており、両側に楽器を持った楽団が総勢十名程度。陽気な挨拶の後、楽しい音楽と歌とともに人形が水面に登場して、くるくる動いたり、踊ったりする。歌もセリフもベトナム語だけれど、子ども向けの劇なので、何をやっているかはだいたい分かる。とても楽しい。

私は人形劇が大好きなので、どんどん引き込まれる。が、隣の日本人らしき観光客がしょっちゅうスマホを触るので、その度に鋭い光が目に入ってうっとおしい。と思ったら、斜め前のドイツ人らしきおばさんもデジカメをパシャパシャやりはじめて、あああ~、集中力が。などと苛つくも、また引き込まれる。カエルは飛ぶし、船は競争するし、仙人は踊るし。最後は、人形遣いらしき人たちが、腰まで水に使って登場し、嬉しそうに挨拶した。もう、大拍手だ。

ホテルへの帰路、ゴさんが我々の泊まっているホテルの話をしてくれる。今年の二月に金正恩とトランプ大統領が会談し、庭を散歩したのは、実はこのホテルなんだそうだ。チャップリンとか、クリントンとかも泊まったらしい。ホテルのガイドツアーが行われているはずだが、申し込んであげようか、と言われたのでお願いする。

さて、本日は、これにて終了。ああ、疲れた。なんだか体中の筋肉が痛くなった。暑さって堪えるなあ・・。寝るか。

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2019/9/21