ある種芸中毒者の告白

32 グレゴリ青山 誠文堂新光社 新刊が出たら即買いのグレゴリ青山である。田舎暮らしをしたり、養蜂をしたり、畑仕事をしたり、博物館の裏側を紹介したり、そもそも…

好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり

31 森下典子 PARCO出版 「青嵐の庭にすわる」「好日日記」の森下典子である。これらの本の挿絵も含め、お茶のお道具、茶花、お菓子を描いて集め、絵巻物のよう…

偶偶放浪記

29 小指 白水社 なんで知ったのかなあ。岸本佐知子さんが帯を書かれたというから、その関連かも。まるでつげ義春のような旅のマンガとエッセイであった。 作者は漫…

好日日記 季節のように生きる

27 森下典子 PARCO出版 映画「日日是好日」の公開に合わせて執筆されたもの。もとになったのは、作者が五十代のころに数年にわたってつけていたノートである。…

文藝編集者、作家と闘う

18 山田裕樹 光文社 作者は、長らく集英社の編集者だった人。文芸書や「小説すばる」編集長、そして文庫の現場にもいた。かかわった小説家は筒井康隆、森瑤子、小林…

九月はもっとも残酷な月

4 森達也 ミツイパブリッシング 「神様ってなに?」以来の森達也である。私はこの人を信頼しているし、本も、映像も、できるだけ読もう、見ようとしている。ただ、疲…

神様のお父さん ユーカリの木の陰で2

3 北村薫 本の雑誌社 「中野のお父さん」シリーズの北村薫である。中野のお父さんじゃなくて、北村薫自身が語る、文学や映画や落語などのうんちく話である。登場人物…

『百年の孤独』を代わりに読む

143 友田とん 早川書房 本書はガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものであ…

正直申し上げて

142 能町みね子 文芸春秋 週刊文春連載の「言葉尻とらえ隊」2021年10月から24年4月までを収録。岸田内閣発足あたりから能登半島地震復興支援・勧進大相撲…