閉経記

49 「閉経記」伊藤比呂美 中央公論新社 伊藤比呂美は、いつだってそばにいた。子どもたちを母乳だけで育てたのは、完全に「良いおっぱい、悪いおっぱい」の影響だ。…

母の遺産

172 「母の遺産 新聞小説」水村美苗 中央公論新社   長かったなあ。思えば昨年、関西の図書館に予約申し込みをして。引っ越しまでに順番が回…

ここは退屈迎えに来て

142 「ここは退屈迎えに来て」山内マリコ 幻冬舎   2008年「女による女のためのR-18文学賞」を受賞するも、本を出せない不遇の時代が…

ナイルパーチの女子会

109 「ナイルパーチの女子会」柚木麻子 文藝春秋 図書館に予約してから結構長い時間待たされた。しかも、後ろに300人ほどの待ちがあるという。大人気だなあ。 …

笹の船で海をわたる

90 「笹の船で海をわたる」角田光代 毎日新聞社   ちょうど私の母世代だと思われる年代の女性が主人公である。主人公の左織は、戦争中、集団疎…

夜は終わらない

「夜は終わらない」星野智幸 講談社 49 そもそもは、木嶋佳苗の物語を読むつもりだった。社会的に冴えない立場の男たちにつけ入り、性的な関係を結び、結婚をちらつ…

マドンナ・ヴェルデ

1 「マドンナ・ヴェルデ」海堂尊 新潮社 ひいろさんから「他の物語」の存在を教えてもらったのが、これ。「ジーン・ワルツ」の裏側を描いた物語。 飛行機の中で読ん…

ジーン・ワルツ

198 「ジーン・ワルツ」海堂尊 新潮社   これ、映画化されているのね。知らなかった。   不妊治療、代理出産などがテー…

村に火をつけ、白痴になれ

48 「村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝」栗原康 岩波書店   伊藤野枝は、ダダイスト辻潤と結婚して子どもを二人産み、「青鞜」を平塚らい…

雪の夜道を

19 「雪の夜道を」久世朋子 「小説現代」2014年12月号より どこで知ったのだろう。何かの雑誌かもしれない。久世光彦の奥さんが小説を書いて、それがとても美…