イン・ザ・プール

131 奥田英朗 文芸春秋 この人、初めましてかと思ったら、14年前にこのシリーズ三作目の「町長選挙」を読んでいた。おデブの精神科医、伊良部一郎がどちらにも登…

拳闘士の休日

130 トム・ジョーンズ 新潮社 「別れを告げない」で、指を切り落としてしまったエピソードが痛すぎてなかなか先に進めなかったというのに、この本はさらにその上を…

裸足でかけてくおかしな妻さん

129 吉川トリコ 新潮社 「余命一年、男をかう」以来の吉川トリコ。また奇抜な設定を持ち出したぞ。仕事も居場所もない若い女性、楓が「先生」と呼ぶ小説家のマンシ…

別れを告げない

128 ハン・ガン 白水社 アジア女性初のノーベル文学賞作家の最新作。1948年、韓国で起きた四・三事件。済州島で起きたジェノサイドが背景となっている。村の九…

生命活動として極めて正常

125 八潮久道 角川書店 第一回北上次郎「面白小説」大賞受賞作。この賞の目的が「新しい作家を発掘したい、売り出す機会を作りたい!」なのだから、確かにそうなん…

ゲーテはすべてを言った

124 鈴木結生 朝日新聞出版 BSテレ東の「あの本、読みました?」で紹介されて興味をもった。番組では作者のあまりの若さに驚いたのだけれど、作品はやたら老成し…

イタリアン・シューズ

122 ヘニング・マンケル 創元推理文庫 旅先で手持ちの本が無くなったので夫が読み終えた本を回してくれた。自分では選ばない本を読めるのも、旅の醍醐味かもしれな…

針女

120  有吉佐和子 河出書房新社 「青い壺」で有吉佐和子を再発見、「女二人のニューギニア」では彼女の思いもよらぬしおらしさと逞しさの両面を知った。長生きして…

月まで三キロ

119 伊予原新 新潮社 「青ノ果テ」以来の伊予原新である。理系の小説。今回もさまざまが理科的知識を背景に物語が進行する。 表題作は、死のうかと思っていた男を…

オリーブの実るころ

118 中島京子 講談社 中島京子祭りである。これは2022年刊だから割と最近。中島京子を味わうのに、短編だと物足りなくなってることに気が付く。もっとがっぷり…